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パナソニックは、14年前に開発されたライカDGバリオ・エルマリート35-100mm F2.8レンズのエンジニアによる詳細な開発エピソードを公開した。設計当時の課題や意図的な設計選択が多く紹介されている。
- 「99.9mm」へのこだわりと偶然:性能とサイズの葛藤の中で、複数のモックアップを試作し、実際のカメラに装着した際の操作性を検証。最終的にレンズ全長を100mm未満に収めることを厳守し、結果的に99.9mmで確定。
- 内ズーム機構と高リスク「+)(-)(+)(-)」光学構成:レンズ鏡筒がズーム時に伸びずコンパクト化を実現するため、プラス・マイナス・プラス・マイナスのレンズ群配置を採用。光の屈折を大きく変える設計で最小化を図る一方、組み立て時の精度要求が非常に高く、生産工場での部品加工・検査精度の大幅な向上が必要となった。
- 「単位重量あたりの屈折力」の算出:AFや光学式手ブレ補正の高速化のために、可動部品の軽量化が必須となり、異なるガラス素材の屈折力と重量の指標を詳細に比較。焦点群にも凹凸の設計哲学を適用し、わずかな重量も削減している。
- ボケとシャープネスの二面性:被写体距離によって描写特性を変える設計で、遠景では球面収差をほぼゼロに補正し解像力とコントラスト重視。近接やポートレート時には球面収差を意図的に残し、中央が明るく周辺にかけて暗くなる自然なボケ味を実現し、二重線ボケを防いでいる。
- レンズフードの占有率40%問題の克服:望遠ズーム特有の長いフードが全体サイズの約40%を占める中、持ち運びに有利な小型化を重視。最新のナノサーフェスコーティングに加え、鏡筒内部に新開発の遮光材を導入し、フード無しでも逆光耐性を向上させている。
- テレフォトレンズのストリートスナップでの定着狙い:内ズーム機構により物理長が伸びず、威圧感の少ない外観を活かし、自然な人物撮影や街の圧縮構図を目立たず撮影できる点を開発者自身が推奨している。
この内容は製品設計の拘りや製造面の困難さ、ユーザー体験の向上策を詳細に伝えており、パナソニックの古典的名レンズの背景を理解する貴重な資料となっている。
出典: 43 Rumors