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Capture OneのCEOラファエル・オルタ氏へのインタビューを通じて、同社がプロフォトグラファー向けにソフトウェアを開発する姿勢や価格改定の背景、AIの活用方針などが明らかになりました。
Capture Oneは、精緻な色管理とテザリング機能で商業写真やビューティー系写真のスタンダードとして知られていますが、ポートレートや結婚式、家族写真、さらには報道写真分野にも拡大を進めています。Associated Pressが初の報道写真クライアントとして参画しており、〝クライアントとの関係性や納期厳守が求められる〟というプロの写真家の業務形態に深く沿った製品設計が特徴です。
AIの活用については、「我々はフォトグラフィーカンパニーであり、単なるソフトウェア企業ではない」との強いアイデンティティを持ち、信頼性を損なわない責任ある導入を心掛けています。Capture Oneのスタッフ自身がカメラを所有し写真家でもあることから、使用権に厳格で社内でも写真コンペを開催するなど、写真文化へのコミットメントを示しています。そのため、他社が遭遇したようなAI導入時の反発も回避できていると説明しています。
今年追加されたネガフィルムのデジタル変換機能は、フィルム写真の商業的復権を捉え、フィルムとデジタルを一元的に扱えるワークフローを提供する狙いです。品質を重視するため開発には約2年を費やしたとのことで、社員も実際に使って経験を積んでいます。
価格については近年2度の値上げに続き、2026年7月にさらに6%の値上げを実施し、AdobeのLightroomの2倍以上の価格帯となっています。オルタ氏はインフレや為替を理由としつつ、月1回以上のアップデートを提供し続ける技術投資の一環と位置付けています。製品ラインナップも整理され、価格体系を明確化しました。
Capture Oneは、プロフェッショナル写真家を明確にターゲットとし、業種別に最適化したサービスを展開し続けています。今回の価格改定や新機能追加は、そのビジョンに沿った戦略の一環であり、単なる値上げではなく製品価値向上に資するものであるとCEOは強調しています。
出典: DPReview